業務効率を改善するために、システムを導入した旅行会社も多いのではないでしょうか。
システムを有効活用できれば業務改善に役立ちますが、中には効果がなかったという旅行会社もあるはずです。
これから導入を考えている旅行会社は、失敗を回避するために効果が出ない原因を知った上で検討することが大切です。
原因の一つは、システム化することが目的としてしまったことが挙げられます。
課題を解決するために導入を検討したはずですが、話を進めていくうちに導入すること自体が最終目的に変わってしまうことがあるのです。
規模にもよりますが、範囲が大きいと運用がスタートするまで時間がかかり、長期間になると手段ではなく、導入することに意識が変わって、無事に導入されると終了という気持ちになります。
それでは運用後の定着まで意識が向かず、有効活用できなくなるでしょう。
業務改善に役立ったのかどうかもわからなくなり、意味のないものとなってしまう恐れがあります。
期待しすぎていることも原因の一つです。
システムを取り入れると仕事のしやすさがガラッと変わり、業務改善に大きな影響を与えるものだと思っている人も少なくありません。
もちろん、大幅に変わることもありますが、抱えている課題を全て解決できるものを選ばなければ期待していた効果を得ることができないでしょう。
どのような課題を抱えているのか、どう変えていきたいのかなど明確にしておくと、取り入れるべきシステムも分かってきます。
しかし、価格だけで選んだり、何も考えずに取り入れると本当に解決したい課題がそのまま残る可能性があります。
種類によって、できること、できないことが分かれています。
まずは、課題を明確にした上で、解決できる機能が備わっているものを選びましょう。
また、少なからずこれまでできなかったことができるようになりますが、それが目標全体の7割、8割をカバーしていても残りの2、3割に対する説明をしなければ、現場から不満の声が上がってくる恐れがあります。
説明をしていても不満が上がることもありますが、説明があるのとないのとでは運用スタート後の定着度にも大きな影響を与えるため注意してください。