システムを導入しようと考えている旅行会社の中に、パッケージではなく独自に開発したものを取り入れようと検討しているところもあるのではないでしょうか。
独自開発は自社に必要な機能だけを取り入れることができるといったメリットがありますが、検討する際に開発を外部に委託するか社内で行うかといった2つの選択肢が出てきます。
コストを出来るだけなくすために、社内で取り組もうと考えている旅行会社もあるでしょう。
社内で実施するメリットは、費用面以外にもその旅行会社ならではの業務内容を理解した上で構築することができたり、ノウハウを社外に開示しなくてもいいという利点もあります。
しかし、旅行会社が本来行うべき業務はシステム開発ではありません。
そのための時間を取られたり、詳しい人がいなければ外部から担当者を呼ぶことになって人件費がかかるため注意してください。
コストを抑えるためだけに社内でシステムを開発しようと考えている場合は、外部に委託した方がメリットはあります。
外部委託による開発は、費用はかかりますがシステム構築や保守、運用まで全て専門業者が作業を行うため、安心して任せることができます。
専門業者は技術力も高く、システム構築に関するノウハウがあるため、情報漏洩が発生するリスクが軽減することができるのです。
万が一、トラブルが発生してもB to Bで取引をするため、責任関係がしっかりとあります。
保守性能も高く、バックアップを自社で行う必要がありません。
さらに、サーバーインフラ管理も委託すると、自社内にサーバールームを設置する必要がなくなり、スペースを確保しなくて済みます。
また、自社に担当者を新しく雇用する必要もなく、人件費がかかりません。
このように、外部委託にはコスト以上のメリットがあると言えます。
もちろん、デメリットもあります。
例えば、システムを追加したり改修するたびに見積もりを取る時間が発生し、お金がかかることや、業務ノウハウを開示しなければならないことです。
このように、どちらにも良い部分と妥協しなければならない点があるため、それぞれの特徴を理解した上で選択することが大切です。