システムを導入すると業務効率が必ず上がるというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
近年、様々なツールが登場して活用している会社が増えてきました。
人の手で行うのが一般的だった仕事が、システムを取り入れることで簡単に、スピーディーに、正確に行えるようになったのです。
導入する企業が増えると、自社も取り入れようと考えるでしょう。
旅行会社でもツールを導入するところが増えてきています。
しかし、中には失敗に終わってしまうケースがあるようです。
大企業のような、それほど規模が大きくない旅行会社にとっては、一つの失敗が大きな損失となることもあります。
これから導入しようと検討している旅行会社は、失敗事例を知り、成功させるための対策を取ることが大切です。
失敗事例の一つは、独自システムを開発、運用するために数千万円の投資を行ったことです。
専門会社が開発したものを使うより、自社のオリジナルを作れば無駄がなく、要望を全て叶えたツールが手に入ると思っている人もいるはずです。
しかし、関連会社があれば、その分の導入費がかかり、業務体制が変わるたびに改修費用がかかるなど、多額のお金がかかります。
さらに、維持費も年間数百万かかり、支出が激しくなってしまったケースがあるのです。
近年のシステムは独自開発しなくても、汎用性、自由度が高いものが多いです。
もちろん、向き不向きがあるため、選び方に失敗すると業務効率が全く改善されないまま、終わってしまうこともあります。
業務効率をどう上げていきたいのか、解決したいこと、求めている機能などが明確であれば、それに適切なものを選ぶことは可能です。
実際に、システム会社の既存のパッケージソフトに変更したことで、従来の導入、維持費用の10分の1以下の投資費用で収まることもあるのです。
多額の固定費は企業成長の足を引っ張る原因になり、特にこれから規模を拡大させていきたいという会社にとっては余計なものでしかありません。
中には、導入そのものが成功しないまま、終わることもあります。
無駄な支出を回避するために、慎重に検討することが大切です。