近年、バス会社でもシステムを導入するケースが増えてきました。
競合他社が導入していると、自社も取り入れた方がいいと感じるものですが、何も考えずに取り入れると失敗する恐れがあります。
無駄なコストが発生するため、バス会社がシステムを導入する際に確認することについて知っておくことが大切です。
確認することはバス会社の経営目線と現場目線の2つに分けることができます。
まず、経営目線ではビジネスとプロセス、全体像の確認をしてください。
メインとなるビジネスで目標を達成するためのプロセスを明確にして、それをサポートするために必要な機能を広い視野で理解しましょう。
分析するためには、目的が明確になっていなければなりません。
どのような目的があり、それにはどんな課題があるのかを知る必要があります。
目的が明確ではないまま導入を進めていくと、必要のない機能や現場でも使いにくいものとなってしまい、導入しても使用しないシステムで終わってしまいます。
現場目線では、実際に活用するスタッフにとって本当に必要な機能は何かを確認することが大切です。
経営者が現場の意見をヒアリングし、不満や問題点として上がっているポイントを解決するために必要な機能を判断してください。
よく経営者目線で現場の状況を予測し、独断で決めてしまうことがありますが、課題やスタッフが抱えている不満とは認識が異なる可能性があります。
現場にしかわからないこともあるため、実際に使う人が求めている機能を選びましょう。
しかし、全員の声を聞いていては話がまとまりません。
全てを取り入れるのは非効率であるため、優先順位をつけてください。
その際に、優先順位をつけているということが社員に伝わってしまうと、反感を買う可能性があります。
伝え方を考え、意見を聞き出す工夫が必要です。
このように、目的や課題を明確にしなければ、導入しても期待した以上の効果は得られません。
使いにくいと作業が増えて効率がさらに悪くなる恐れもあります。
失敗しないように、経営者目線と現場目線から確認してみてはいかがでしょうか。